勉強に必要不可欠なワーキングメモリとは??
今回は前回の記事で触れたワーキングメモリについて書こうと思います。ワーキングメモリとは作業記憶とも呼ばれているのですが、短時間の間、頭の中で情報を保持しながら、同時に処理する能力のことです。会話や単純な計算、読み書きなど,私たちの日常生活や学習を支える能力です。
ワーキングメモリはよく机に例えられることがあります。おそらくみなさん勉強するときに机の上に教科書や参考書やノートを置いて勉強しますよね?それと同様に、脳が問題を解決しようとする時にワーキングメモリという机の上で作業をしています。
ワーキングメモリーが大きいということは、机が大きいということです。当然、机が大きければ、一度にたくさんの本や参考書、ノート、問題集などを机の上に置くことができるので、見たいときに即座に見たい情報を見ることができます。
逆に、ワーキングメモリーが小さいということは、机が小さいということになります。そうなると、机の上に置けるものが少なくなり、何度も何度も教科書を取ってきたり、同じページを開き直さなければならなくなります。そうすれば、作業効率が著しく悪くなりますよね。それに、机が小さければ、その分机の上が散らかりやすくなります。散らかっている状態だと、普段は起こらないようなミスをしやすくなります。つまり、ワーキングメモリが小さいと、作業効率が悪くなり、ミスも増えるということです。
またワーキングメモリの向上により、勉強だけでなく、発達障害を改善したり、マイナスの感情をコントロールしやすくなるといったメンタルにも影響を与えるという論文も出ているようです。
ワーキングメモリを向上させる方法はまた後日記事にしようと思っています。